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ロミオの災難

評価:★★★★★

ロミオの災難 (電撃文庫)
ロミオの災難 (電撃文庫) さくや 朔日

おすすめ平均
stars恋愛なノベル
starsちょっと重いラブコメ
stars恋の青春物語
stars直球なのが清々しい。
stars普通の感想になってしまいますが・・・

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 そこにいるだけで空気が華やぐような綺麗な少女、雛田香奈実。彼女にうっかり一目惚れした僕が演劇部に入部してしまってから数カ月、文化祭公演のための台本を選ぶ時期がやってきた。現役の演劇部部員は僕と雛田を含め、一年生五人きり。ある日部室で見つけた、ぼろぼろの『ロミオとジュリエット』の台本を使うことに決めたときから四人は主人公一人を突如として好きになる。これは、「すき」と言えない高校生の揺れる思いを描く、ちょっと怖い物語。


 「なんだただのハーレム本か」と感じた人もいると思いますが、全然違います。そもそも萌え要素自体がありません。ついでに言うと、ちょっと怖い物語でもありません。確かに最初こそ互いに嫉妬し合ったりしますが彼らの性格や、たった五人の同じ部員ということも後押して、互いに気遣いながら話が進んでいきます。その相手を思い遣る様子や、みんなで困難を乗り越えて行こうという精神は見ていて心地が良かったですね。

 劇中での想定外のハプニングによる緊迫感がよく描かれており、それにより感情移入し、本から目が離せなくなること請け合いです。読み終わって一番初めに感じた想いは、「面白かった」ではなく「良かった」だと思います。私の中での「面白かった」というのは作品を客観的に評価するイメージです。それに対して「良かった」というのは主人公達に感情移入し、一緒に物語の結末を分かち合うイメージです。そんな作品だったからでしょうか。読了後はこの結末への清々しさと、心にじんわりと残る幸福感を感じました。
 また、心を操作されて主人公を好きになってしまうことや、自分達の演じる「ロミオとジュリエット」の内容を見つめ、「恋って何だろう?」「恋愛感情って何だろう?」と考えさせる内容になっています。


 物語がこの巻で綺麗にまとめ上げられているので恐らくこれで完結でしょう。
 著者は来楽 零さんですが、すっかりファンになりました。
 この著者の他の本も読んでみます。

ロミオの災難 (電撃文庫)












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